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今年も、マネージャーと二人で寂しいクリスマスを祝うつもりだった。
「ッ…涼!!」
俺の部屋に、ノックもしないで彼女…幼馴染みは部屋に入り、勢いよく俺に抱きつき泣き出した。
「え、えー…と」
俺は、泣き出す幼馴染みに戸惑う。
久しぶりだった。
幼馴染みが泣く姿を見たのは小学生以来だ。
泣き止んだ幼馴染みは、鼻をすすりながらポツポツと愚痴り始めた。
彼氏と別れたらしい。理由は、彼氏が浮気。
プライドの高い幼馴染みは悔しくて、勢いよく別れを切り出し俺に愚痴りに来たそうだ。
幼馴染みは、上目使いで俺を見上げる。
不意に、ドキッとしてしまった。
「ねぇ、涼…。明日、開けといてよね。それと、私が満足するようなデートプラン考えておいててね」
「へっ…?」
腑抜けな返事をしている間に、幼馴染みは部屋を出ていってしまった。
その日俺は、余り使わない頭をフルでデートプランを考えた。
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