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シャンディに入り、席に座るといつも指名しているラムと顔だけは見たことのあるミカが席に付き相手をしてくれていた。
ミカは、二十四才、顔は面長のすっきりとした顔立ちで、髪の毛を茶色に染めて胸の辺りまであり、体型はスリムな方で、ミニスカートから伸びている脚がきれいだった。
ラムは、二十二才、普通の体型で、髪はセミロングにし全体に軽くウェーブがかかっていた。顔はたまご型で、少し離れ気味のやさしい目をしていて、口調ものんびりと甘え上手な感じだった。
泰輔は、ラムと懇意になる前は、サリをよく指名していて、半年前にサリが店を辞めたあと、ラムが初めて席に付いた時から、話の波長が合い、すぐに打ち解けた感じになり、一週間に一度のペースで通うようになっていた。
ラムは、ビジネス専門学校を卒業後、ある食品メーカーの総務課に就職し、一年後に事務仕事が合わないことなどの理由で退職していた。その後、ファッションショップや、イベントコンパニオンのアルバイトなどをし、半年前からキャバクラ・シャンディに勤めていた。
勤め始めのころは、この仕事ができるかどうか不安だったが、元々、人と話をするのは好きな方だったし接客業に向いていたのか、二ヶ月過ぎた頃には、指名客が何人もつく程になっていた。
ラムが勤め出してすぐに指名をしてくれたのが泰輔ということもあって、ラムにとっては大切なお客の一人になっていた。
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