クリスマス

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墓の前までついて、息を整える。全力で走ったせいで呼吸が荒い。 「リンネ…。僕は、ずっと後悔してた。君を、守れなかった。…ごめん。君は・・僕と逢って、後悔している? でも、それでも、僕は君に逢えてよかった。だから、僕は行くよ。ずっと君だけのことを考えて足を止めることはもうしない。 …守りたい人ができたんだ。君がいなくても、僕はもう死ぬわけにはいかない。 でも、ずっと君の事忘れないから。」 そういって、黙祷するかのように目を閉じる。 その目から小さく涙が伝っても、気にしなかった。しばらく目を瞑った後、顔をあげる。 そして、振り返ることなく、その場を去った。
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