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「んなわけあるかー!!!」
「確かに、確かに俺の可愛い妹は可愛いし、男勝りのしゃべり方だが、別にブラコンとかじゃねぇよ!!」
あれ、自分のセリフの後になぜか目からしょっぱい水が。
つか、そもそも二ページ連続でメキッENDってなんだよ!!!
いくら短編予定だからって、まだ序盤なんだぞ!!!
ん?俺は何を言ってるんだ?頭がまだメダパニってるんだな
「目が覚めたようじゃの」
俺が未だにパニってる(メダパニってるの略、特に意味はない)と幼いながらにRPGとかの長老みたいなしゃべり方をする声が聞こえた。
「知らない天井だ。」
とりあえず、無視してみた。
「目が覚めたようじゃの」
何もなかったことにされた。ちょっと悲しい。
「目は覚めッ―――――!?」
返事をしながら振り返る
度肝を抜かれた。
「金髪金眼幼女……だと!?」
そう、そこに居られたのは某化物のお話に登場する、刃の下に心ありな感じの子だった。
だが、あのシリーズが大好きな俺はどうしても言わなければならないことがあった。
そうか…これが、これこそが使命!
俺はこれを言うために、きっと夢の中で森で迷い、女の子に撲殺され、可愛い妹に撲殺されたに違いない!!!
人生で初めての閃きだった。
むしろ、悟りだった。
胸を張れ、声を上げろ太郎!!!
今を逃せば、次はない!!
―――――よし!!
金髪金眼幼女はきょとんとしてこちらを見ている。
逝くぜ、俺!!!
「ヘルメットは!大事な個性だろうがあぁぁぁぁぁ!!!」
二人だけの空間で、16歳の少年と8歳の幼女だけの空間で、空気が死んだ。
端からみたら、16歳の少年が8歳の幼女に自分の趣味を強要してるだけだった。
決して、俺ではないと信じたい。
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