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ここは…………自宅?
―――兄ちゃん?
あれ?妹?可愛い妹じゃないか!
―――どこ行ってたんだよ?かなり心配したんだぜ?
ん?えーっと確か……そうだ!気が付いたら森にいたんだよ!
しかも、ただの森じゃないんだぜ。なんと、ちょー森だ!
インパクト薄いな。
訂正しよう。テラ森、ギザ森、ナノ森だ!!
―――兄ちゃん、単位がよくわからない上にナノってすっげー小さいんだぜ?
そんなことより、可愛い妹よ、いい加減その口調直せよ。せっかく可愛いんだから。
―――なんだよ兄ちゃん、いきなり口説き出すとかやけに機嫌いいじゃんか
ふむ。
実はな、さっき話した森でな、いきなり女の子Aとエンカウントしたんだが、その子やたら可愛いかったんだよ。まぁ、夢とはいえ撲殺されたわけなんだが
―――兄ちゃん?
ん?なんだよ
―――可愛いかったんだよな?
何度も言わせるなよ、恥ずかちぃ
―――しかも、撲殺って殺られちゃったんだろ?
え?あぁ、そうだけど……なんかえらく食いつくな
―――なぁ、兄ちゃん。知ってるか?
ん?
―――接近戦において相手を殺っちまう場合ってその相手の最後に焼き付くのは自分の顔なんだぜ
ふむ、確かにそうだな。
………ん?なんでいきなりそんな話を?
―――兄ちゃん、他の女を目に焼き付きくらいなら
おい?いつのまにパパスの草野球用バットなんか持ったんだよ
つか、何のために持ったんだよ
―――あたしのことを焼き付けて
我が妹ながら綺麗になったなーと思う顔を近づけてきながら、甘く、本当に甘く、猫なんか一瞬で発情期に突入しかねない声音で、俺の可愛い妹はそう言った
メキッ
俺の妹がこんなに病んでるわけがない!
(BAD END)
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