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「オオカミさんは…熟女好き…だったの…?」
赤ずきんちゃんの声は震えている。そりゃあショックだ。だって、おばあちゃんの言っていたことは置いといて考えてみ?熟女好きにナンパされる=熟女として扱わたってことじゃん!?という考えに至ります。
「違うっ!俺は…」
「違うよ、赤ずきん。オオカミくんは熟女好きじゃないよ。…だっておばあちゃんまだ熟女じゃないもん。まだ62歳だもん。」
『いい加減、黙ってほしい。普通、おばあちゃんの変わりにオオカミが答えるだろ。それすら変えてしまったら「現代風」どころか全く違う話みたいになってしまうじゃないか。それから、いい年して「だもん」なんて言わないでほしい。あとね…もう十分熟しすぎているよ…。』という言葉を胸の中にしまっておけた赤ずきんちゃんは少し大人でした。おばあちゃんの家にくる前より一回り大きくなったように感じるのは…気のせいです。一回りも大きくなられたら怖いです。
赤ずきんちゃんからかもし出される空気を読んだのかおばあちゃんは口を閉じました。そして、やっとオオカミが口を開くことができました。多分、将来は嫁の尻にひかれるタイプです。だって静かになるまで口を挟めないで、なんにも言えないんですもの。
「話すよ。俺が熟女も好きになった理由を。」
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