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「馬鹿にしているのか小僧!?」
「そうだけど…何か?
馬鹿を馬鹿って言って何が悪いの?」
「こいつ…!死ねっっ!」
弱い犬程よく吠える…って
本当だな。
「アンタさ…喧嘩をする時
相手を選んだ方がいいよ。」
僕は言いながら刀を右腕で、受け止めた。
「何っ…!?」
「…もしかして、僕があっさり死ぬと思った?」
僕は着物の袖を捲った。
そこには、おもりがある。
「面倒だし、邪魔って事で…
さよなら。」
ザシュッ
…弱い…
「風太君!大丈夫!?」
「ん、大丈夫。それより…
また隠れて。」
「えっ…?」
「…来る‥別の奴が…」
僕は反対側の道にクナイを投げた。
クナイは、冷えた空気を切り裂きながら敵の心臓に刺さった。
「一人は撃破っと…あとは…二人か」
現れたのは白髪に赤眼の侍。
「ふう…゙例の…まがい物゙か…。」
千鶴ちゃんは意味が分からず、
首を傾げていた。
「僕、まがい物嫌いだから
消えてよね…。」
ようやく抜いた刀で切り捨てた。
「風太君、怪我してない!?」
「大丈夫だって…で、いつまで隠れてるつもり?」
僕は別の道の方に向けて言った。
「あれ?気が付いていたの?」
「だって、殺気がしてたから。」
僕が呟くとその人は小さく笑った。
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