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二章 入隊試験
ー次の日ー
「…うみゅ…。」
…眠い…ええっと此処何処だっけ…?
…そっか、{新選組}の屯所だ。
「‥まあ、目的地は元々ここだし…。」
「…ん…。」
「あ、千鶴ちゃん起きた?」
「風太君?ねえ、これどうなっているの?苦しい…。」
「じゃ、僕が解いてあげる。でも、ちょっと待ってて。まだ自分の(手首の)縄解いてないから。」
僕が縄を解こうとすると、千鶴ちゃんに声をかけられた。
「ちょっと何を…。」
「ん?だってこれ解かないと、
千鶴ちゃんの縄とれないよ?」
「そうじゃなくて…。」
「……あ、そういう事ね。
これ、関節はずし。」
「え…。」
「そーれっ!(ゴキっ)…よーし解けたっと…で、戻してっと…。」
「…痛くないの…?」
「全然~🎵 」
僕はニコニコしながら答えた。
ガララッ
「‥おや、起きていたのかい?」
「は~い🎵」
「元気がいいねえ。私は井上源三郎だ。寝起きの所悪いけど、
一緒に来てくれるかい?」
「分かりました~。じゃ、行こう?」
「う、うん。」
僕は不安そうに震える千鶴ちゃんの手を握った。
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