二章 入隊試験

1/2
前へ
/7ページ
次へ

二章 入隊試験

ー次の日ー  「…うみゅ…。」 …眠い…ええっと此処何処だっけ…? …そっか、{新選組}の屯所だ。 「‥まあ、目的地は元々ここだし…。」 「…ん…。」 「あ、千鶴ちゃん起きた?」 「風太君?ねえ、これどうなっているの?苦しい…。」 「じゃ、僕が解いてあげる。でも、ちょっと待ってて。まだ自分の(手首の)縄解いてないから。」 僕が縄を解こうとすると、千鶴ちゃんに声をかけられた。 「ちょっと何を…。」 「ん?だってこれ解かないと、 千鶴ちゃんの縄とれないよ?」 「そうじゃなくて…。」 「……あ、そういう事ね。 これ、関節はずし。」 「え…。」 「そーれっ!(ゴキっ)…よーし解けたっと…で、戻してっと…。」 「…痛くないの…?」 「全然~🎵 」 僕はニコニコしながら答えた。 ガララッ 「‥おや、起きていたのかい?」 「は~い🎵」 「元気がいいねえ。私は井上源三郎だ。寝起きの所悪いけど、 一緒に来てくれるかい?」 「分かりました~。じゃ、行こう?」 「う、うん。」 僕は不安そうに震える千鶴ちゃんの手を握った。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加