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(…日本製のゲーム機は4,6Vか。上手く電圧を調整しないとな…。)
彼の指先から電気がほとばしる。
ガチャン
と、そんな時、いきなり彼の部屋の扉が開かれた。
「どうしたの?すごい大声が隣まで聞こえてきたけど…。」
そう言って、オリハルの様子を心配しながら彼の部屋に入る1人の少女。
…だが、オリハルのしている行動を見て、彼女は急に固まった。
「…って、アンタまた朝っぱらから人間界のゲームしてんの!!?
ちょっと~!もうすぐ仕事始まるわよ~!?」
「うっせぇなァ!いいだろ俺がいつ、何時何をしてたって!!
仕事まであと1時間あるじゃねぇか、それまでパケットモンスター、縮めてパケモンやらせろよ。」
母のようにオリハルを諭す少女の台詞に対して、彼は全くもって説得力のない反論をした。
「…アンタ本当は、半分が神、半分が廃人でできてるんじゃない?」
そんなオリハルの反論に、ため息をつきながらさりげなく毒をはいた。
「テンメー、また毒をはきやがったな毒舌女ァ!!
いいだろ、仕事はちゃんとやってんだから別にゲームやってもよォ!
だから俺はギリギリまでゲームを…」
「うっさい!!!!」
ゴスッ!!
全く心に響かないオリハルの反論に耐えきれなくなったのか、少女は渾身の力を込めて、彼を殴り付けた。
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