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俺が断ったから、二人が別れたわけじゃない。
バレない嘘なんてない。
嘘はいつかはバレるものなんだ。
仮にも、ずっと好きだった相手に対して、そう考える俺は冷たいんだろうか?
そう思ったら、一つ気付いたんだ。
俺は、もう彼女に対してなんとも思ってないんだと。
それから、何かがプツリと切れたように、俺はやる気を見失った。
進学校に居る意味もなく、ただ単位を取るために学校に行く日々。
大人から、邪魔者扱いをされる日々。
それを繰り返していくうち、今まで仲が良かったクラスメートが、一人。また一人と消えていった。
俺を見る度に避けはじめたんだ。
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