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住宅街の入り組んだ坂道を、慣れた足で登っていく。 坂を登り切ると住宅街は無くなり、一つの大きな公園にたどり着いた。 [スズメバチに注意!] そう書かれた看板が、一番最初に目についた。 そして、公園の奥へ足を進めると、長いベンチが三つ、静かに置いてある。 ベンチより奥には柵があり、その柵の先は地面がなく、公園が街から上の位置にあることで、展望台のように街が綺麗に見えるようになっていた。 俺は、ベンチの一つに横たわり、空を見始めた。 都会の空じゃ、見ることの出来ない星空がここにはある。 この空を見ると、全て忘れられる。 それくらい、ここは俺にとって一番落ち着ける場所なんだ。 .
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