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椎野くんにお礼を言ったあと、前を向いて座った。
座ってすぐ、小山くんが椅子に後ろ向きに座って来た。
そのまま、ジーッと私を見てきた。
『なに?小山くん』
私は小山くんに尋ねた。
『いや。あのさ、俺のこと“莱”でいいよ?小山くんなんて面倒くさいだろ?』
『え…いいの?』
『もちろん♪んで、もし良かったら俺も早乙女さんの事、“朔菜”って呼んでもいい?』
『うん、もちろん!!朔菜でも朔でも。呼びやすいように呼んで』
『やった。じゃあ朔』
『じゃあ、莱っ』
そんな感じで笑い合った。
なんか、思ってたより話しやすい。
しかも、笑った時の顔がモテそう。
でも、あんまり笑ってない気がした。
心から、“楽しいな”って思ってない顔の気がする。
気のせいかな……?
、
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