§菜月の恋§

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それから、席に着き読書を始めた。 すると、なにやら廊下が騒がしい。 何事……!? 女子の皆さんは頬を赤く染め、何やらひそひそと内緒話。 気になるなぁ。 と、隣からひそひそ話が聞こえて来た。 《なんか先輩が来てるらしいよ!!》 《え~誰先輩!?》 《そこまではわかんなかったけど、イケメンって言ってたから……》 言ってたから…?? 誰先輩だろう。なんて思っていると、 『菜月ちゃん、朔菜ちゃーん!!』 廊下から、私と菜月を呼ぶ声が。 『仲井さん!!』 菜月が勢い良く立ち上がる。 『ちょっといい??』 控えめに尋ねて来た仲井先輩。 ってか、同じ学校だったのか…… あ、名取先輩。 名取先輩も同じ学校だったんだ。 今日は驚きが多いなぁ。 なんてボンヤリ考えていた。 『ちょっと朔!!?あんたもだよ!!』 菜月に手を引かれ、屋上に向かった。 、
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