第1回地区予選

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「答えは5個だ。小学生でも分かるぞ。俺なんかゼロだよ、馬鹿にしてんのか。それとも自慢か、ジュールこら。」 こいつは枝累出光(エルイ イデミツ)。 小学三年生からの付き合いで、親友とか幼なじみとか呼べる存在だ。 「落ち着けエル、俺が注目したいのはチョコの個数じゃ無い。添えられた手紙だ。」 こいつは俺をジュールと呼び俺は奴をエルと呼ぶ。 「手紙ぃ?」 「あぁ、皆会った事が無い生徒なんだがお前知らないかなって…。」 「どれ、見してみ。」 エルは俺の手から箱をぶん取りチョコレートを摘んで口へ放る。 ついでに添えてあった手紙を読み上げたのだった。
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