『○○○○』

説明

『優しい人』とか『格好いい人』、『可愛い人』、『気性が激しい人』、『正義感が強い人』、『弱くても努力家の人』…

人の好みは沢山ある

でも77人も居れば大抵は誰かにハマってしまうことは目に見えていて

この年、殆どの女性が漫画の、架空の人に惚れてしまった

私も、その内のひとり。

けれども、女性があまりに架空の人に恋をし過ぎて、現実で恋をする人が少なくなった

信じられない話だけど、そのことは国の問題になって、その漫画はは打ち切られてしまった

そして月日は経つ

「あー、あの漫画の○○君好きだったけど、今はそれ程でも…」

「○○君？好きだったけどもう時代が変わっちゃったしね…」

「そろそろ現実で恋しないとねぇ…」

私は…まだ忘れられなかった

本当に…本当に好きなんだ

お願いだから…こういう事を笑わないで聞いて欲しい

現実をみてる人は馬鹿みたいって言うだろう

間違ってない、正しい。

でもさ…待ってよ

前はその現実主義者の人達も好きだって言ってた

じゃあ何で変わっちゃったの？

時代が変わったからとか…もう漫画も無くなったからとか…現実を見ろとか…

正しいよ？正しい…けど

聞きたくない

聞こえないよ

私は

まだ

あの人が

本気で

好きで。

好きだから…時間のせいで、時間なんてもので、気持ちを消したくない
初めてだってから
こんなに
苦しくて
嬉しくて
泣いたのは。

だから

私は死ぬまで…いや、死んでも好きでい続けてやる…

絶対に。