『序章』

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☆ コテージに戻り、すでに沸かしてあった風呂に入った秀彰たちは、これから何をするか決めようとしていた。 集まった部屋は広く、大体教室ひとつ分くらいの大きさだった。 純白のカーテンや、高そうな紅のカーペット、それに高級であろう家具が広々と余裕をもって置かれている。 そんな光景を見て、秀彰たちは感嘆の声を漏らさずにはいられなかった。 目を丸くして驚いていると、忍がさも当たり前――いや、忍にとってはこれが当たり前なのだが――といった表情で秀彰たちを中へと招き入れた。 秀彰と巧はお互いに頷きあいながら部屋の中央に移動する。 忍を中心に円をかいて座る。 忍からみて右手に巧がいて、その右に秀彰が陣取る。さらに右に輝、凛、美希という順番に座った。
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