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「これから何をするかなんだけど、だれか良いアイデアある?」
忍の質問に返ってきたんは沈黙だった。
誰も何も言わないのは無視をしてるのではなく、単に面白がっているから。
泣きそうな顔で輝を見る。輝はそれに気がついていながら目を逸らして無視した。
続いて美希や凛に視線を移したが、彼女らも視線を逸らす。
諦め、秀彰に助けを求めるようにすがりついた。
「秀彰くん。あとは秀彰くんだけなんだよ。お願い何かアイデアをだして!」
「ちょっと待てよ!! おまえ分かっててオレのこと飛ばしただろ!?」
巧の言葉に忍が半目で、
「それじゃあ聞くけど、何か良いアイデアでもあるの?」
「そりゃあ、あるに決まってるだろ? オレを誰だと思ってるんだ?」
なぜ疑問系なのかは誰も問わなかった。
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