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思った以上の衝撃に、意識が持っていかれそうになった。
口からは溜めた空気を吐き出しそうになる。
なんとかそれを、歯を食いしばって持ちこたえる。
激しく水の中でシェイクされて、上下の感覚すら分からない。
ただ、それでも上へ行かねばと目を開く。
水は淡水ではなく、海水だった。海水が目に入り、しみる。
それを堪えながら、酸素を求め、光がさす方へと体を進ませた。
思った以上に深かった。が、泳ぎの得意だった秀彰は苦にもせずに水の中から顔を覗かせる。
「急になんだよこれ。一歩間違えてたら死んでたぞ」
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