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冗談では済まないような話だ。しかし、これは誰かの責任というわけでもない。
「おーい、忍、美希(みき)、凛(りん)、巧(たくみ)、輝(あきら)、誰かいないか!!」
叫び、しばらく返事がないか耳を澄まして待ってみたが、返事はなかった。
無人島というのはこういう時に困るものだなと、妙に納得させられた。
そんな、忍の私有地であるこの無人島に来たのは一昨日のことだ。
無人島というのに憧れていた秀彰たち男子勢はこの旅行に真っ先に賛成した。
もちろん子どもたちだけでは心配とのことで、忍専属の執事がついてきてはいる。
しかしその執事も、忍から声をかけられるまでどこにいるのか、姿を見せない。
こういう時のための保護者のはずなんだけどなあ、と秀彰は思う。
それは自分勝手な物言いのようだが、こういう状況だ。そんな愚痴も漏れてしまう。
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