第2章

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その人はずっと私が泣き止むのを待っていてくれた。 暗くて顔は見えなかった。 でも、その人は背が高くて、少し痩せていた。 「じゃあ帰るか。送るぞ。」 「いえ、大丈夫です。親を呼びますので。」 さすがに送ってもらうのは悪いので親に迎えに来てもらった。 「では。本当にありがとうございました。」 「どういたしまして。またな!」 何で「またな」なんだろう? 会うことなんてないと思う。 まっ、いいか。 意外とすぐに私達は再会した。 相手の方は知っていたようだか。
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