第2章

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「おーい!真田ー。」 男子の声が聞こえた。 う~ん。 どっかで聞いたことある気がする。 男子だし私には関係無いだろう。 「栄ちゃん呼ばれてるよ。」 「いや、あすかだろ。俺を名字で呼ぶ男子いないし。つーか、もう栄ちゃんは止めろって言っただろ。」 「あっ、そうだった。忘れてたぁ。」 なんて話していたらさっきの男子が近づいていた。 「真田!さっきから呼んでんだろ。恩人を忘れたのか?」 そう言って私の肩を引っ張った。 ビクッ!! 「イヤッ!!離して!」 男子はびっくりしたようで手を離した。 私はその隙に逃げ出して栄太の後ろに隠れた。
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