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「……よっし、完了!」
軽く身嗜みを整えて外に出る。
頼子(よりこ)さん――俺たちの母親になってくれた人の協力で、今、子供たちは二階に集まって貰っている。
後はプレゼントを持って二階に向かうだけ。
ククク……簡単な任務だぜ……。
そういや、昔から頼子さんは子供たちに言う事を聞かせるのが上手かったなぁ。
流石、母性溢れんばかりの豊かな双胸をお持ちの方だ。
色々な意味でも、憐華にも見習わせたいぜ……。
「……今何かとても失礼な事を考えていませんでしたか?」
「ドッキン。そんな事はないんだぜ!?」
「自分から鼓動音を言わないで下さいよ……」
「なははっ、悪ぃ悪ぃ――」
「……? どうしました、分かり易く固まって?」
憐華の言う通り、俺は固まってしまっていた。
憐華を……より正確には、憐華の身に纏っている服装を見た瞬間、首を傾げる様子が意外に可愛いだとか、やっぱり頼子さんには勝てないなだとか、俺は絶壁もイケる口だとか、そういう思考が全部吹っ飛んでしまった。
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