第七章

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何でこいつはこんなにも俺を思ってくれるんだろう。 「…じゃあ成績上げないとな」 「うぐっ!分かってるよ」 ドサッと横に倒れ込む尚吾の腕を軽く叩く。…俺も同じなんだよ。 「俺も…離れたくないよ。だから合格しろよな。絶対」 カァァっと顔が紅くなったのが分かり直ぐに顔を逸らす。 するとガバッと抱きつかれ『死んでも合格する!絶対』と興奮する尚吾の頭をポフポフと叩く。 …単純な奴だな。 と苦笑い混じりに笑う。 俺の何処が良いのかは分からないけど、大切にしてくれる。想ってくれる。それだけで充分分かるよ。 だから…俺も応えたいって思うんだ。 、
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