第七章

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直哉-side 「アッ、あんっ…直哉ァ、」 「黙れ。声出さないで」 ギシギシと軋むベッドで甘い声を漏らす女の口をふさぐ。 こんな奴の声を聞きたい訳じゃない。目を閉じ浮かぶ顔。 涙を流し、俺に抱きついて甘い声を漏らす姿を想像するだけでオカシクなりそうになる。 『直哉ァ…好き…だよ』 何回妄想の中でお前を犯しただろう。あれから、二年が過ぎ漸く自分の気持ちに気付いたのに。 「じゃあ帰るわ」 行為後の余韻に浸る女を残し、さっさと部屋を出る。 麗香とも別れ、声をかけてきた女を抱く日々を過ごす。 でも、どれだけ抱いても満足する事はない。 会って話がしたい。 また笑顔がみたい。 抱きしめたい。 いくら妄想の中でお前を汚そうと、満たされることは無いんだ。 『直哉!遊ぼうよ』 なぁ、何時になったらお前は俺の前に姿を現す?何時まで待てば良い? 携帯画面に表示された名前に額を当て 「会いてぇよ。馬鹿要」 会って俺の気持ちを聞いてくれ。 、
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