第七章

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自分の気持ちに気付いたのは、高校二年の頃の夏休み。 中学の頃から連んでる男四人で呑んで居たときの事だ。 「…あ、そう言えばさ」 既に出来上がっている朔(サク)が口を開く。 「要夏休み帰ってこねーの?」 確かにな。と他の二人も呟き俺に視線が集まる。 その名前に心臓が高鳴る。 「ん、多分な」 本当は連絡もつかない。あの告白された翌日要は居なくなった。 それから連絡が取れないんだ。 「暫く帰らないって電話した時言われてさぁ、あいつ彼女でも出来たのかな。羨ましいなぁ」 …朔とは普通に話したのか。 でも、理由は多分俺だ。彼女なんて居ないだろう。 「後ろから可愛い声が『まだぁ?』って聞こえてたしな」 と話は俺抜きで進む。 つか、可愛い声…だと? 「でもよ、要って可愛いじゃん?中学の頃男にも人気あったよな。」 「あ~、あったな。確かに妙に色気あったし色真っ白だったしな。細い身体だし女みたいだったよな」 …ちょっと待て。女からは分からんでも無いが、男からも人気あったなんて知らなかったぞ。 イライラしながら酒を口に含む。 「要だったら抱けるだろ。アノ白い肌に印つけまくって、アンアン喘がせたい。気絶するまで」 「ばっか!変態かよ」 ゲラゲラと笑う二人にプツンと何かが切れた音がした。 二人の頭を思いっきり殴ると、『ッッにすんだ!やんのか』と喧嘩になりそうになったが 「止めろ。お前等は酔いすぎ。直哉も落ち着け…な?」 と朔が仲裁に入る。 、
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