第七章

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…あぁ。馬鹿だな俺。 本当はずっと昔に、答えなんて出ていたのに。 関係を壊すまいと、ずっと要を自分の側に置くために『俺達は幼なじみで、親友だろ!』と言って 要を縛り付けていた。 …女をいくらとっかえひっかえしても続かない筈だ。 だって、本当に好きな愛しい存在が居たのだから。 「悪い…」 臆病者で悪い。本当は直ぐに気付くべきだった。 逃げた結果、お前と連絡取る事も出来なくなった。二年間隣の部屋の電気がつくことも無くなった。 全部俺のせい。 だから…一度だけで良いから俺の前に姿を現してくれ。 そしたら次は逃げずに、お前の事を愛してる。と伝えるから。 、
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