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「此処が俺の家」
家の前に漸く到着。
そして、何処かしら緊張しているようにみえる尚吾。
「…大丈夫か?」
「えっ!?ぜ、全然だけど!」
…あきらか緊張してるよな?
まぁ、良いか。
何て余裕ぶってるが、俺も若干緊張しながらインターホンを押す。
…あの電話からしてただ事じゃないのは分かってるつもりだ。
大事じゃ無ければい…
「は~い。あ!要ーっ!やっと帰って来たわね。遅いわよ」
………は?
俺の顔を見るなり呆れたような顔をして出迎えたのは、帰ってくる様命じた姉貴。
アノ電話は何だったのかと思うほどいつも通りだ。
「あら?貴方は…愚弟、いや要のお友達かしら?」
愚弟って…酷いな。
尚吾は尚吾で『は、はい!か、勝手に来てしまい、しゅ、すみません!』と噛みまくりだし。
「ふふっ。寒かったでしょ?早く中に入りなさい。そして要…あんたには話があるからね」
そう言い残すと先に家の中に入っていってしまった。
漸く理解した。
騙された!!
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