第七章

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「此処が俺の家」 家の前に漸く到着。 そして、何処かしら緊張しているようにみえる尚吾。 「…大丈夫か?」 「えっ!?ぜ、全然だけど!」 …あきらか緊張してるよな? まぁ、良いか。 何て余裕ぶってるが、俺も若干緊張しながらインターホンを押す。 …あの電話からしてただ事じゃないのは分かってるつもりだ。 大事じゃ無ければい… 「は~い。あ!要ーっ!やっと帰って来たわね。遅いわよ」 ………は? 俺の顔を見るなり呆れたような顔をして出迎えたのは、帰ってくる様命じた姉貴。 アノ電話は何だったのかと思うほどいつも通りだ。 「あら?貴方は…愚弟、いや要のお友達かしら?」 愚弟って…酷いな。 尚吾は尚吾で『は、はい!か、勝手に来てしまい、しゅ、すみません!』と噛みまくりだし。 「ふふっ。寒かったでしょ?早く中に入りなさい。そして要…あんたには話があるからね」 そう言い残すと先に家の中に入っていってしまった。 漸く理解した。 騙された!! 、
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