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…こんなに近付かれたら気付かれてしまう。どうしよう。
とにかく離れないと。
「しょ、尚吾!俺ちょっと下に行ってくるから…離れて」
意識するとますます反応してしまう。そんな俺に痺れを切らしたのか、『チッ』と舌打ちをしたと思ったら壁に腕を組まれ、荒々しく唇を奪われる。
「ッッんっ、ふ、ぁ」
だんだん深くなっていく口付けに漏れる声。逃げる舌を追い掛けるように追ってくる尚吾の舌。
クチュクチュと水音が耳に届き、口からはどっちのか分からない涎が零れ落ちる。
「だ、め…尚吾」
理性的な涙が溢れる。
荒くなる呼吸で何とか止めて貰おうと喋るが、上手く喋れない。
「それ、逆効果って知ってる?煽ってるようにしかみえねぇよ」
荒くなる言葉。獲物をみるような鋭い目つき、欲情の滲む瞳。
駄目だ…逃れられない。
「あっ、ひゃっ」
耳朶を甘噛みされ、女みたいな高い声が出てしまう。
情けなすぎる…こんな声が自分から出るなんて。
「ッッ…もっと啼いて」
「っあ、駄目止めっ」
片手で俺の腕を押さえると、自由になった手で閉じていた脚も無理矢理開かれ、そしてジーパンの上から反応している自身に触れられた。
そして見開かれる目。
「…なる程。これを隠したかったのか?アノ二人をみて興奮した?」
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