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その言葉に
カァァと上昇する体温。
更に溢れ出す涙。
「…要こっちみて」
嫌だ嫌だ嫌だ…フルフルとせめてもの抵抗で頭を横に振る。尚吾の顔が見れない。
ばれてしまった。
絶対に引かれた。
腕を固定されているため、顔を隠すことすら出来ない。
俯き溢れ出す涙が床に落ちていく。
「ッッ!、あんっ」
グリッと手のひらでいきなり下半身に刺激を与えられ、また声が漏れる。
何考えてッッ!
ギッと睨み付けながら顔を上げると、『やっとみた』と笑う尚吾。
「…ごめん。意地悪し過ぎた」
そう言いながら、啄むように頬にキスをしてキツく俺を抱きしめる。
「…何でっ!気持ち悪いだろっ!?」
自由になった両手で、押し退けようとするがピクリともしない。それどころかますます強まる力。
「っう~、なんでぇ?」
涙が尚吾の肩に吸収されていく。
何で抱きしめるの?どうして優しく笑って俺をみたの?
「大好きだから…いや、要を狂うほど愛してるから」
そのあまりにも優しい声に、涙が止まることは無く。
「馬鹿じゃ無いの…?」
弱々しく腕を回し、ギュウと尚吾に抱きついた。
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