第八章

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その言葉に カァァと上昇する体温。 更に溢れ出す涙。 「…要こっちみて」 嫌だ嫌だ嫌だ…フルフルとせめてもの抵抗で頭を横に振る。尚吾の顔が見れない。 ばれてしまった。 絶対に引かれた。 腕を固定されているため、顔を隠すことすら出来ない。 俯き溢れ出す涙が床に落ちていく。 「ッッ!、あんっ」 グリッと手のひらでいきなり下半身に刺激を与えられ、また声が漏れる。 何考えてッッ! ギッと睨み付けながら顔を上げると、『やっとみた』と笑う尚吾。 「…ごめん。意地悪し過ぎた」 そう言いながら、啄むように頬にキスをしてキツく俺を抱きしめる。 「…何でっ!気持ち悪いだろっ!?」 自由になった両手で、押し退けようとするがピクリともしない。それどころかますます強まる力。 「っう~、なんでぇ?」 涙が尚吾の肩に吸収されていく。 何で抱きしめるの?どうして優しく笑って俺をみたの? 「大好きだから…いや、要を狂うほど愛してるから」 そのあまりにも優しい声に、涙が止まることは無く。 「馬鹿じゃ無いの…?」 弱々しく腕を回し、ギュウと尚吾に抱きついた。 、
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