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お姉様-side
睨み付けるような決意の宿る瞳。
なんだかムカツクわね。
まぁ、本気な事は確認出来たし。面白くなってきた。
それに
これ以上すると虐め過ぎちゃうかもしれない。ニヤケてくる顔を見られないように珈琲を口に含む。
「そう…分かった。見届けるわ。まぁ応援するかは別として、ね」
要が帰って来てる事を教えてあげようかな?と思ったけど
今日は邪魔されたくないし。尚吾君も来てる事だしね。
「…面白くなってきた」
「………え?今なんて?」
「別に~?さてと。じゃあ私今度こそ帰るわよ!」
危ない危ない。つい本音が漏れてた。
もぉ、要本当モテモテね!見てる分には三角関係って凄く面白い。
自分だったら相手潰しそうだけど。
誤魔化しつつ店を出ると『あのさ、椿姉ちゃん』とまた引き止められる。
「要が俺を好きだって…何時から知ってた?」
「ん~、昔から?」
「俺は?」
「…フフッ。あんたも昔からよ」
自分の気持ちを知りつつ、相手から逃げ出した要。
自分の気持ちを知りつつ、その感情を認めず蓋をした直哉。
兄弟のように育った二人だから尚更、変化を恐れたのだろう。
でも1人は動き出した。
これから何かしら変わるはず。
良くも、悪くもね。
、
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