第九章

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要-side 「ねぇ、あんた達何かあった?」 「…は!?べ、別に?何も」 姉貴が買ってきたケーキを三人でリビングで食べていると、怪訝そうな顔をして聞いてくるが 本当の事言えるわけないじゃん。 …でも、姉貴が帰って着た時は本当に焦った。慌てて床に落ちている服を着て、ベッドの隅に逃げる。 「あ、その…、」 上手く言葉が出てこず、真っ赤であろう顔を体育座りしている腕に隠す。 今更だが、凄いこと尚吾としてた。 床には行為を行っていた、と思い知らされる物が転がっている。 きっと…後少し姉貴が遅かったら、尚吾とは繋がってた。 つか、尚吾にあんな事頼むなんて、本当俺最低だ。 いくら、ショックで動揺していたとはいえ。 少し冷静になった頭で思い返す。 「…要?」 呼び掛けられ、ビクッと反応する身体。 軽蔑した? 嫌いになった? 気持ち悪くなった? 色々な問い掛けを頭でするが、どれも言葉に出ない。 「…ごめんな。」 、
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