第九章

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「何が?何で謝んの?」 急に冷たくなる声。 何でだ…?怒らせた? 何も言えずにいると、ベッドが揺れスプリングの軋む音。 そして、目の前に尚吾の気配が。 「ねぇ、言われないと分かんないんだけど?」 「…」 無言を貫くと、尚吾から溜め息が漏れる。そしてポンと頭を撫でると離れていく。 「悪かった…やっぱ気持ち悪くなったんだろ?もうしないから」 …え?違う! そんな事思ってない。 「ち、違う!」 慌てて顔を上げて、ベッドから降りようとする尚吾の腕を掴む。 振り返ると意外と近距離で、また恥ずかしくなる。 「…違うから!」 「何が?」 「ただ、恥ずかしかった、んだ」 そう伝えると、ふ~ん?と呟くと思い切り腕を引かれ バランスを崩し尚吾の胸元にポフっと倒れ込む。 「な、な、何!?」 「…じゃあ、気持ちよかった?」 耳元で囁くように言われ、カァァッと顔に熱が籠もる。 「ハハッ、耳まで真っ赤」 「ウルサい!馬鹿っ!離せ!」 後ろを向きそっぽを向く。でも 楽しそうに笑う尚吾に、本気で怒る気にもなれず…。 呆れながらも嫌われなくて安心した。 「…要」 脚の間に挟まるように抱き寄せられ、あることに気付く。 …腰に尚吾のが当たってる。 どうしよう、でもそうか。俺しか出してないから…。 い、いやでも!これは恥ずかしい  変な感じだ。 「しょ、尚吾…あた、当たって、る」 「…っ!わ、悪い」 、
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