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「何が?何で謝んの?」
急に冷たくなる声。
何でだ…?怒らせた?
何も言えずにいると、ベッドが揺れスプリングの軋む音。
そして、目の前に尚吾の気配が。
「ねぇ、言われないと分かんないんだけど?」
「…」
無言を貫くと、尚吾から溜め息が漏れる。そしてポンと頭を撫でると離れていく。
「悪かった…やっぱ気持ち悪くなったんだろ?もうしないから」
…え?違う!
そんな事思ってない。
「ち、違う!」
慌てて顔を上げて、ベッドから降りようとする尚吾の腕を掴む。
振り返ると意外と近距離で、また恥ずかしくなる。
「…違うから!」
「何が?」
「ただ、恥ずかしかった、んだ」
そう伝えると、ふ~ん?と呟くと思い切り腕を引かれ
バランスを崩し尚吾の胸元にポフっと倒れ込む。
「な、な、何!?」
「…じゃあ、気持ちよかった?」
耳元で囁くように言われ、カァァッと顔に熱が籠もる。
「ハハッ、耳まで真っ赤」
「ウルサい!馬鹿っ!離せ!」
後ろを向きそっぽを向く。でも
楽しそうに笑う尚吾に、本気で怒る気にもなれず…。
呆れながらも嫌われなくて安心した。
「…要」
脚の間に挟まるように抱き寄せられ、あることに気付く。
…腰に尚吾のが当たってる。
どうしよう、でもそうか。俺しか出してないから…。
い、いやでも!これは恥ずかしい
変な感じだ。
「しょ、尚吾…あた、当たって、る」
「…っ!わ、悪い」
、
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