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その後、帰宅した母に『心配したのよ!この馬鹿息子!!』と
腹部を思い切り殴られたり、二人から弄られる尚吾を助けたりと騒がしい食卓。
再度この家の女は怖いと再認識した。
今は、夕食と風呂もすませ部屋でゆっくり過ごしている。
「あ~、何か疲れた」
グダーッとベッドに伸びていると、スプリングが軋み軽く沈む。
座ってきた張本人には無言だ。
「…どうした?尚吾」
「ん、明日…本当に帰んの?」
…あぁ。夕食ん時二人に帰ること言った時の事か。
まぁ、引き止めて来た二人には『俺達受験生だから。またちゃんと帰ってくるから。』と何とか納得させた。
「当たり前だろ?さっきも言ったとおり俺達受験生。勉強しないとな?さぁ、もう寝よう」
リモコンで部屋の電気とテレビを消し、毛布を頭から被る。
尚吾の言いたい事が分かるからこそ、気付かない振りをした。
「…要話聞いて。こっちみな」
「や」
ギュッと布団の裾を握ると、あっけなく布団を剥がされた。
横を向く俺に跨がり、目の前にうっすら尚吾の手がみえる。
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