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「…じゃあ元気でな」
扉がしまる合図のベルがホームに鳴り響く。
「もう一生逢わないみたいな言い方だな。゙またな゙だろ。」
その言葉に、要は微笑みを浮かべるだけで、片手をあげる。
扉が閉まり、直哉が何か言って居るが、声が聞こえず口だけが動いていて、何を言って居るのか分からない。
だけど最後に、大好きだった笑顔を浮かべ、要と同じように、片手をあげ見送る。
発車すると、我慢していた涙が溢れだす。
ごめんな直哉…
ずっとずっと俺達は親友で居ような!!
そう幼い頃約束した言葉が、頭に浮かぶ。
ごめん…ごめんな…
約束を破り、逃げ出す俺にお前はふてくさりながらも、笑顔で送り出してくれた。
大好きだよ。きっとずっと…俺はお前を忘れることなんて無い。
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