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スッポリと腕の中に収まる要。
そして、抱き締める腕をキュッと握り締め微かに震える身体。
震えるくらい嫌ならば拒絶してくれたらいいのに。
でも…要は絶対拒絶はしない。
昔から、俺がすることは受け入れてくれた奴だから。
呆れながらも、俺が仕出かしたことに赤面したりしながらも、その全てを
『しょうがないなぁ。直哉は』
と笑って許してくれてた。
そんな優しいお前に付け入って傷付けた。失って奥底に閉じこめた感情がふたを開き
再確認したんだ。
どんな感情が入り混じろうと、やっぱり要が一番大切で。それだけは変わらない想い。
冷え切った要の首筋に顔を埋める。
今更だと怒るだろうか?
今更だと呆れるだろうか?
「要、お前が好きだ。誰よりも何よりも。…今更だと言われようが、この想いは変わらねぇ。もうお前を二度と…失いたくない。」
もう一度俺を選んで欲しい
あいつなんかじゃなくて俺を
もう二度とお前を傷つけないから。
、
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