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貴方をスキになればなるほどに
醜くなっていく心。
一番近くて一番遠い関係。
最後に会えて嬉しかった。
もう…二度と戻れない。
「元気で…直哉」
世界で一番大切で愛しい人。
「待てよ!要」
掴まれた手から感じる温もり。
また反射的にはらいのける。
「…俺は、女にはなれない。」
「は…?」
「直哉は…女の人が好きだろ?」
「ちがっ、俺は」
「今日、アノ場所でみた」
俺の言葉に息をのむ。
見られた何て思わないだろう。
困惑の色を浮かべさまよう瞳。
頬に手を当てればビクッと震える身体。
「良いんだよ。言っただろ?俺はお前の幸せを壊そうなんて思ってない。いつか…また戻れる。幼なじみという関係は消えない。」
大人になって、あんなこともあったなぁ。何て笑いながら話せる日が来るはずだ。
「一番大切な人だよ。これからも」
上手く笑えているだろうか。
覚えておこう。
この温もりも、瞳も、声も。
18歳の彼の姿を忘れないよう。
恋とは何と儚くて
何と美しいんだろう…。
、
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