第九章

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そして、帰ってきた要は着て行って無い上着を羽織って居た。 話を聞き出し、布団に潜り拗ねる俺の頭を苦笑いし撫で続け話を続ける要。 そして、衝撃的な事実。 『告白は断ったんだ。』 信じられなくて。 勢い良く起き上がり発した言葉。 「だって、抱き合ってたじゃ、」 はっ!し、しまった…。慌てて口を押さえると顔を赤く染める要。 「見られたのか、悪い変な所見せた」 ッぐ!か、可愛い!抱き締めたい。 …ん?でも何で断ったんだ? 「でも、何で断ったんだ?」 「ん?ん~、あいつは優しいからね。後悔させたくないんだ。」 …あの様子だと本気だと思うけど。 まぁ、要の決めた事だ。 まだ、チャンスはあるみたいだし。 「俺にもまだ可能性あるよな」 ボソッと呟いた言葉に、ん~、と考える素振りをする要。 「…尚吾?お前も後悔」 「しない。前言っただろ!」 断言すると、軽く溜め息をつき『忠告はしたからな』と笑い 胸に寄りかかってくる要。 「悪い…甘やかして?これでも混乱してるんだ。」 あーもー!!本当何だ!この可愛い生き物は!! 嫌なんて言えるわけないだろ! 「いーよ。いくらでも」 ギュッと抱き締める。 覚悟しとけよ。要 絶対俺を選ばせてやるからな! 、
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