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直哉-side-
ドクドクと心臓が高鳴る。
オバチャンと会った後何気なく要の話題を振ると、分かりやすいくらいに顔に出る母さん。
本当嘘つけないな。
問いただせば婆ちゃんの居る九州の大学に居るらしい。
そんな遠くに行ってたのかよ。
あのバカ要。
でも…漸く会いに行ける。
「…俺九州行ってくる」
「ちょ、ちょっと待ってよ!要ちゃんにも許可貰わないと!」
「んなことしたら逃げるだろ!」
つい声を荒げてしまった。
だけど…会いたくて仕方無い。
忘れるなんて出来ねぇから。
「…何でそんなに必死なの?要ちゃんはお隣さんよ?何時でも会おうと思えば会えるじゃない」
困惑の表情を浮かべる母さん。
…どう説明する?
「喧嘩してるの?だったら要ちゃんが帰って来てからでも」
「それじゃおせぇんだよ」
そうきっと。これ以上引き伸ばすと手遅れになる予感がするんだ。
「母さん…俺は」
、
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