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要-side
「はい。それじゃあ今日は終わりだ」
全ての講義を受け終わり帰る支度をする。
あの連絡から一週間。
特に直哉から連絡はない。
…まだバレてないのか?
つい溜め息をつくと、ポンと頭に何かが触れ振り返れば、後ろの席に座っていた亮が笑っている。
亮とは大学で仲良くなった奴だ。
「お前最近溜め息つきすぎばい。どがんした?」
「…別に~。ちょっとな」
最初は方言に悩まされたが、最近はある程度聞き取れるようになった。
まぁ、婆ちゃんの喋る言葉は未だに理解出来ない時あるけど。
投げられた紙を床から拾い上げ席を立ち一緒に外に出る。
「ったく。お前は本当クールってか弱みを見せんな」
「そがんこと無いやろ」
あ…最近癖で方言たまに出るんだよな
「そうかぁ?まぁ無理矢理には聞かんけどため込むなよ?そ~いえば今日尚吾は?一緒じゃなかと」
「ん、ありがとう。今日はバイトで早めに帰った」
それからは今度合コンしようぜ!とか他愛ない会話をしながら帰っていると
門付近が少し騒がしい。
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