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要-side
…テラスで待っているのに一向に尚吾が来る気配が無い。
既読は付いているのに。
携帯画面を眺めながらテーブルにうつ伏せになる。
悲しくなってたが考え込むと次第にイライラしてきた。何かに怒ってるんなら言ってくれれば良いのに!
…もういいや。今日帰ってから直接文句言ってやる。
重い腰を上げ、直に授業が始まるが受ける気にもなれずサボる事にした。
サボる場所を探しブラブラしていると何処からか声がする。
…ん?こっちに近付いてきてる?
「いや、…から、だって」
「…みないと!望み…」
所々しか聞こえてこないが、何か言い争っているようだ。
「いや、でも俺は」
声がはっきり聞こえるようになって、現れた人物。
ずっと待ち続けてた奴。
「もぉ~!頑固ね!」
一緒に現れた美人な女の人。
呆れたように笑い、尚吾も一緒になって笑っている。
ズキズキと痛み始める心臓。
そうか…女の人と一緒居たから来なかったのか。
…それこそ言ってくれたら良かったのに。
物陰に隠れ座り込む。
どうして…こんなに胸が痛むんだ
、
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