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「要くん?どうしたの」
「大丈夫?ボーッとしてるよ」
放課後の教室で、人を待っていると女子二人が、話し掛けて来たため、話をしていた。
甘い甘えた声。
上目遣いで俺に話し掛ける女子。
…凄いよな。どうしたら自分が可愛く見られるのか、分かっている。
「ん?ごめんごめん。ちょっとね…考え事。」
あれから、満開に咲いていた桜も散ってしまい、もう直ぐ六月になろうとして居た。
直哉とは…あの日以来、連絡を取っていない。
正確に言えば、直哉からの連絡を無視している状態だ。
「えー!なになに?何かあったの?」
興味津々で訪ねてくる女子に、曖昧な笑顔を返し話を変える。
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