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ガチャッと勢いよく扉が開く。そして勢いよく入って来たのは
息切れしている尚吾だった。
「はぁ、よかった…まだいた」
安心したように笑う尚吾。なんだよ…突き放していおいて
今更そんな風に接してくるなんて。何考えてんだよ。
頭の中では言いたい事が沢山あって。でもそんな事を言うのを
忘れるくらい安心している自分も居て。
「何、慌てて入って来てんの」
ホッとしたら涙腺が少し緩んで…慌てて視線を外す
「ごめん、要…俺返事してなくて 」
なんで返事出来なかったんだよ
何かあって?あの女の人と居たから?
もう、俺に関わりたくないんじゃないの…なんて口が裂けても言えない。
ズルい…尚吾はズルいよ
申し訳なさそうに謝る姿は、あの人とやましい事があったようには思えない。
汗だくになって、必死になって帰ってきた
「いいよ別に。俺今から出かけるから」
頭では理解してる。でもモヤモヤしてつい突っぱねた言い方をしてしまった
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