第十二章

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「じゃあ、ちょっと買ってくる…10分ちょっと位歩けばこの先に公園あるから歩いて行ってて」 夜とはいえ、まだ人通りが多くすれ違う度に視線を感じる。 このままコンビニに入る訳にもいかず、苦渋の決断だ、と言わんばかりに眉を寄せながら 「手、出すなよ」と釘を刺し足早にコンビニに入っていく姿に苦笑を浮かべ公園を目指し歩き始める ーったく。本当にこの馬鹿は。俺から逃げに逃げまくりやがって。逃げれば俺が逃がすとでも思ったのかね。どう言ったらお前は信じる? 「会いたかった。本当に本当に会いたかった…もう俺の事なんて…好きじゃなくなったか?嫌いになった?」 ー都合良いって言われるそうだな、もっとこう上手く言えねぇかな 「漸く見つけたんだ、二度と逃がさない…他に好きな奴が居ても関係無い。もう一度俺を選んで」 今だに起きる気配のない幼馴染に、信じて貰えるような言葉を考え呟きながら歩く。 でも、ついつい考えてしまう 拒絶されながらも、泣かれながらも…押し倒し愛してると、何度も何度も言いながら抱いて、抱き潰してしまえば伝わるんじゃないかと。 嫌われたくないから、そんな事絶対無理だけど これ以上嫌われる訳にはいかない。 「お前以外なんて…考えられないし、欲しいとも思わない。お前だけなんだよ…俺の特別はいつだって要だけだ」 、
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