第十二章

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ふわふわした意識の中で、一定のリズムを刻み動いている感覚。伝わってくる温もりに、目を開けそうで開けない。 なんだろう、酷く懐かしく感じる温もりだ 定まらない意識の中で、時折聞こえてくる声 [お前だけなんだよ] [どうすれば信じる] 直哉のような声。 …あぁ。また夢を見ているのか 都合の良い夢を。だって、ありえないから。 二度と逃がさない だなんて、直哉から言われるなんて絶対にありえないのだから … … … 、
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