第十二章

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ー~~! ん、何だろう。何かの話し声…? フワフワした思考が徐々にクリアに聞こえてくる。誰かが話して居るようだ 「なに、…どうしたの?」 寝起きの為か若干掠れる声。 中々開こうとしない瞼を擦りながら目を開けると、目の前には自身を見下ろす直哉の顔 …ちょっと待って、情報処理出来ない え、これどんな状況 「…あ、起きたのか。悪ぃ、電話した」 「直哉…?え?」 混乱し必死に情報処理する俺に、苦笑いしながら 「気分悪くねーか?」 と言いながらゆっくり労わるように手が軽く頭に触れ撫でられる。 頭に伝わる熱い手のひらの熱い感覚。 …やっぱりコレって直哉に膝枕されてる!? 状況を理解しガバッと起き上がろうとするが、バランスが崩れ地面に落ちてしまった。 「あ、おい!」 「ったぁ、」 もうイヤだ…恥ずかしい。 「なにやってんだよ…危ねぇだろ」 呆れた様な声が痛がる声と重なって聞こえる。さっきの事を思い出して、一気に顔に熱が集まり今はきっと真っ赤になっている事だろう 首元まで暑くて…体育座りして首、顔を隠すように足元に顔を隠す。 、
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