1455人が本棚に入れています
本棚に追加
「要?大丈夫か?気分悪ぃのか?」
心配そうな声に首を横に振る
「ごめ、大丈夫。酔ってた…んだよね?…俺覚えてなくて…迷惑かけた」
恥ずかしくて顔上げられない…
そのまま謝るとジャリっと砂の上を歩く音。
「大丈夫だから、ホラ、顔上げろ」
そう言われながらグイッと腕を首元から外され、もう片方の手で顔を上げられた
力を入れ拒否するが簡単に負けてしまう
「~~ん!なお、離せって!」
顔を合わせないよう、顔を背けようとするが顔を固定されておりそれを許されない
「イヤだ、直哉手離してよ、痛い」
「ッッ、お前、そんな顔して何言ってんだ」
…え
言われた意味が分からず、思わず閉じた瞳を開けると目の前には見た事のない顔をする直哉。
顔って言うか…刺すような鋭い瞳
そして熱い手にらさらにこもる熱
思わず息を飲んでしまう
知らない、こんな直哉は見た事ない
「な、お」
思わず発する声が、身体が震えている
身体は正直だ…今初めて直哉に恐怖を抱いてしまっている。告白した時とは違う恐怖
「…要、お前他の奴にも酔ったらそんな顔向けてんの?良くそれで今まで無事だったな」
「え、」
その先は何も発せられること無く、俺を捕食するかのように口を開き近付いてくる
「んっ、ふぅ」
荒々しく奪うようなキス
それでもどこか優しくて
「要…」
名前を呼ぶ声は優しくて、吐く吐息も熱くて
だんだんとボンヤリとしてくる頭
「ッッ、あッ!?」
声が漏れ、ビクリと身体が跳ねる
服の中に侵入してくる手
「直哉、やめ」
震える手で侵入する腕を掴み、イヤイヤと首を振る
。急に溢れ出てきた涙
「~~ッッ!ー!」
、
最初のコメントを投稿しよう!