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レジが少し混んでおり、買い出しに少しだけ時間がかかった。
…もう着いてるか。要用の飲み物と直哉と俺の飲み直す用の酒とツマミを買い足し二人の待つ公園に足早に向かう。
公園に入った所で、薄暗く照らされるベンチ付近から直哉に声をかけられ、ベンチには寝ているのか丸まっている要の姿。
少しだけ胸がザワついた。気の所為かと思ったが近くで要をみると、顔は見えていないが起きている事は分かり、本当に微かにだが震える声…いつもより高い身体の体温。直ぐに気の所為じゃ無いことに気付いた。
問いただしたい気持ちになるが、自分を抑え普通に接する。
…顔を見せないようにしてるって事は、何かあったって事だろう。
いつもだったら直ぐ俺を見てくれるのに
耳元に置かれた水をチラリと見る要の横顔が少し見え、紅く染まる頬。微かに首筋、耳も紅くなっている事に気付いた。
「…ほんと隠し事に向いてないな…要は」
ギュッと拳をつくり、もう片方の手で思い切り握りしめ額に当てる。
ポツリとつぶやく声は要には届かない。
嫉妬にかられ今すぐに襲いそうだ。俯いた状態で必死に自制する。
どうして俺はあいつに勝てないんだろう。
傍にいる時間も多かったのに
超えられない…のか。ずっと、要を支配し続けるのか
「悪いな、買い出しサンキュ」
俯いた顔を上げると負けたくない敵がいる
…俺は一生お前に勝てないんだろうか
、
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