第一章

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「あぁ。…じゃあまた明日ね」 ニッコリと笑い、挨拶を簡単に済ませ、尚吾と教室を出る。 「はぁ…疲れた。女って本当知りたがりで、うるせー。」 要は正門を出ると、グイッとネクタイを緩め、悪態をつきながら歩く。 そんな要を見て、ボソッと「…詐欺し顔負けだな」と尚吾が呟いたのを、聞き逃さなかった。 「…部屋で覚えてろよ?尚吾君?」 笑顔と言葉があっていない。 …こいつ!!本っっ当はメチャクチャ腹黒なのに、女子も教師も騙されやがって!! 「ごめんっ!!嘘だってー要~」 なんて言えるわけもなく、ただ必死に僚につくまで、謝り続けた。 .
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