第十二章

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「は?!何で合コンの話になんだよ!ふざけんな」 不快感を隠すことなくブスっとする直哉 「え、俺そういうの苦手なの知ってるよね?何でそんな話に…」 困惑の色を隠せない要。 まぁ、俺も興味ある訳じゃないし、寧ろそんな面倒な物に興味無い。けど佐々木と今日1日話して要に話してみるくらいは良いかなと思っただけだ。 「まぁ、この話受ける気はなかったけど、佐々木が新しい出会いあるかもってさ、どうしても俺達に参加して欲しいって言われたから」 まぁ、本当はしつこかったのが本音。要が理ってくれると踏んで話してるんだけど 「…」 ジッと俺を見つめる目から視線を逸らす。やっとこっちみてくれて嬉しいのに…逸らしてしまった。嫉妬している顔なんて見られたくない。 「尚吾…は行きたいの?」 …ッッ、行きたいわけないだろ。 「要は?…俺は要に合わせるよ」 質問に答えず、相手に答えを委ねる 「そっ…か。じゃあ行くよ」 「「は?!」」 まさかの返答に、今度は俺が直哉と同じ反応を返す。そんな俺たちを無視して話をすすめる要 「俺達に来て欲しいって言われたんでしょ、佐々木さんに。いいよ、参加しようよ」 何だかヤケクソ気味な気が。 …あ、まさか 「やっぱり、今日の昼の事気にしてる?」 「ッッ!してない」 フイッと視線を外し仕草に、つい笑みを浮かべてしまう。酔った時の言葉が本音だと分かっているから、顔が緩むのも仕方ない 「おい、2人だけで話を進めるなムカつく。俺にも分かるように説明しろ」 ったく、要にヤキモチを妬いて貰えただけで簡単に機嫌が治ってしまうんだ。本当に俺って単純だな
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