第一章

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「あーっ…眠い」 部屋につくなり、ベッドに倒れこむ要に、慣れた手付きで、制服の上着を脱がせハンガーにかける。 「要って、本当は子供みたいだよな。俺も最初は騙されてた」 ハンガーにかけ終わり、着替えを済ませた尚吾が、向かいにあるベッドに座りながら、横になる要に話し掛けると チラッと視線を尚吾に向け、ハハッと笑ながら 「馬鹿だな。お前にだからだろ?お前にしか、こんな姿みせねーよ」 …確かに。 入学して、直ぐの要とは仲良くなんて、なれないと思ってた。 だけど、秘密を聞いて、ある意味納得したんだ。 『あの時』の表情の理由も。全てが繋がった。 .
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