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「あーっ…眠い」
部屋につくなり、ベッドに倒れこむ要に、慣れた手付きで、制服の上着を脱がせハンガーにかける。
「要って、本当は子供みたいだよな。俺も最初は騙されてた」
ハンガーにかけ終わり、着替えを済ませた尚吾が、向かいにあるベッドに座りながら、横になる要に話し掛けると
チラッと視線を尚吾に向け、ハハッと笑ながら
「馬鹿だな。お前にだからだろ?お前にしか、こんな姿みせねーよ」
…確かに。
入学して、直ぐの要とは仲良くなんて、なれないと思ってた。
だけど、秘密を聞いて、ある意味納得したんだ。
『あの時』の表情の理由も。全てが繋がった。
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